鍼灸を受けるとどうしていいの?

はり・お灸をうけるとどうしていいの?

 


はり・お灸ときくと、腰痛や肩こりなどをイメージする方も多いと思います。


しかし、つわり、逆子、風邪、風邪予防、アレルギーなどの症状にも

効果があることは、あまり知られてないかも知れません。


お薬を飲まずにケアができるので、

妊娠中、授乳中にこそ、はり・お灸がお役に立てるのでは!と思っています。


また、予防医学にも鍼灸は効果的なので、

体調を崩したくない子育て中にこそ、

はり・お灸の力を活用していただければと思います。



①はりと灸って?/②作用は?/③適応症は?をご紹介いたします。




①はりとお灸って?


・ツボとよばれる、体表の反応点に、はり・お灸を使って刺激をします。


・中国発祥で、日本へ伝わってから、日本人の繊細なカラダに合わせて、鍼は細くなり、手技も繊細なものへと独自の発展をしました。


2000年以上歴史があるといわれ、

長い歴史の中で、経験的に効果のあるものが師匠から弟子へと伝えられている、経験医療です。


・なぜ効果があるのかは、科学的根拠がないなどして、明治以降、鍼灸が遠ざけられた時代もありましたが、近年注目をあび欧米を中心に研究がすすめられています。




はりとお灸でなにをしているの?


・はり、お灸は、


自律神経(交感神経・副交感神経)、


内分泌系(ホルモン)、


免疫系 などに作用していると考えられています。



鍼灸の治療的作用

①良性調整作用・・・機能が衰えたところは興奮させ、亢進したところは鎮静させる

②血流調整作用・・・血管に影響し、血流を調整する

③鎮痛作用・・・モルヒネ様物質を生産させるなどし、鎮痛効果がある

④防衛作用・・・白血球、マクロファージを増加させ治癒力を高める

⑤免疫作用・・・T細胞、NK細胞にはたらきかけ、免疫力を高める

⑥消炎作用・・・白血球を増加させ、施術部位に集める→血流改善で病的滲出物の吸収を促進→腫れがひく

⑦転調作用・・・自律神経失調症やアレルギー体質を改善して、体質を強壮にする

⑧反射作用・・・皮膚刺激による反射機転を介して、組織臓器の機能を鼓舞あるいは抑制する







はり・お灸はどんなことに効くの?


WHO(世界保健機関)やNIH(米国国立衛生研究所)でも、鍼灸の効果が認められています。



WHOの鍼灸適応症

神経系疾患

神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー


運動器系疾患

関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)



循環器系疾患

心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ


呼吸器系疾患

気管支炎・喘息・風邪および風邪予防


消化器系疾患

胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾


代謝内分泌系疾患

バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血


生殖、泌尿器系疾患

膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎


婦人科系疾患

更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性血の道・不妊


※血の道とは・・・月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモン の変動に伴って現れる心と体の症状のことです。


耳鼻咽喉科系疾患

中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎


眼科系疾患

眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい


小児科疾患

小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

                                  





妊娠中、産後、子育てママにこそ!おすすめです



はり・お灸で、全身の調子を整えることで、お薬を使わずに、様々な症状にアプローチできます。


妊娠中・授乳中も、赤ちゃんにやさしいケアだと思います。




また、東洋医学的な体の見方は、体調の変化にも気がつきやすく、


なかなか休めない子育て中のママの体調管理や、

お子さまの病気の予防にも役立ちます。


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